よみどき 今読む理由で、本を選ぶ

生命と感覚の解像度を上げる本

匂い、植物、鳥、雲から、生きものの世界を見直す9冊

最終更新:

生命を大きな理論だけで捉えず、匂いを嗅ぐこと、鳥を観察すること、植物や雲の変化に気づくことから考える本棚です。身近な自然から野生の現場までを行き来し、人間とは異なる時間と感覚に触れることで、見慣れた景色の細部が立ち上がります。

自然科学に親しみたい人、散歩や観察をもっと面白くしたい人、生きものを見る目を更新したい人。

公園や旅先へ出かける前、親子で自然の話をしたい休日、画面から離れて五感をひらきたい夜に。

掲載本

詳しい紹介

生命像を組み直す

生命は変換の環である

生命は変換の環である / ニック・レーン、斉藤 隆央

生命を、物質とエネルギーが巡る仕組みから見直す。

生命を固定したものではなく、絶えず続く変換として捉える視点に触れられる本です。生化学の細部を急いで覚えるより、生命が成り立つ仕組みを大きな問いから考えたい時に、腰を据えて読む候補になります。

腰を据えて読みたい 読む体力が必要 編集メモ: 条件付き

鼻から世界を知る

においのふしぎ

こどもにおいのふしぎ / 東原 和成

いつものにおいを、鼻と脳の科学から見直す。

雨上がりや食卓など、毎日の中で気づくにおいを入口に、嗅覚と記憶、感情、おいしさの関係まで親子で話を広げられます。クイズや身近な疑問から始まるので、生命科学の最初の一冊に向きます。

平日夜でも読めそう 読み始めやすい 編集メモ: 優先的に紹介

孤島の生態系へ

無人島、研究と冒険、半分半分。

無人島、研究と冒険、半分半分。 / 川上 和人

無人島を歩けば、研究と冒険の境目がほどけていく。

フィールド研究を、成果だけでなく現場で起こる出来事や発見の過程から味わえる科学読み物です。生態学への関心が薄くても、知らない場所を観察し、問いを立てる面白さから入れます。

週末や余裕のある日に 読み始めやすい 編集メモ: 候補として強い

クマとの距離を測る

出合ったらどうする? クマ

出合ったらどうする? 野生のほ乳類 ①クマ / 山﨑 晃司、ゴトウ ノリユキ

怖がるだけでなく、クマの生態と出合ったときの行動を知る。

クマの出没を単なる恐怖として終わらせず、生態、環境の変化、出合った場合の対応をつなげて考えられます。山歩きの前だけでなく、野生動物と人の距離を家族や教室で話すきっかけになります。

平日夜でも読めそう 読み始めやすい 編集メモ: 優先的に紹介

疑問から観察する

しぜんの ぎもん

はじめての なぜなにふしぎ えほん しぜんの ぎもん / てづか あけみ

花の色から月の姿まで、子どもの「なぜ?」を一緒にたどる。

植物、大地、空、宇宙と、身の回りから遠い世界まで自然の疑問を一冊で行き来できます。答えを覚えるだけでなく、散歩や空の観察へ戻って確かめる読み方がしやすい絵本です。

平日夜でも読めそう 読み始めやすい 編集メモ: 優先的に紹介

生物学の美を読む

美しい生物学講義

若い読者に贈る美しい生物学講義 : 感動する生命のはなし / 更科 功

生命の見方を、読みやすい講義で更新する。

生き物の気配が濃くなる季節に、生命の見方を広げられます。一般向けの語り口なので、科学読みの棚に厚みを足せます。

週末や余裕のある日に 関心がある人向け 編集メモ: 候補として強い

植物の時間に触れる

植物はすごい

植物はすごい : 生き残りをかけたしくみと工夫 / 田中 修

道端の緑が、急に立体的に見えてくる新書。

草木が勢いを増す時期に読むと、通勤路や公園の見え方が変わります。専門的すぎず、初夏の観察にすぐつながるのが魅力です。

平日夜でも読めそう 読み始めやすい 編集メモ: 優先的に紹介

鳥を追う視線

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 / 川上 和人

野外調査の笑いから、科学の現場に入る。

鳥の声や移動が気になりはじめる季節に、研究の現場を軽やかに読めます。科学を堅くしすぎず、棚の最後を明るくできます。

平日夜でも読めそう 読み始めやすい 編集メモ: 候補として強い

空の変化をつかむ

雲の中では何が起こっているのか

雲の中では何が起こっているのか / 荒木 健太郎

空を見上げる回数が増える、気象の読み物。

雲が厚くなり、雨の気配が増える初夏に相性がいい一冊です。身近な空を入口に、科学の説明へ自然に入れます。

週末や余裕のある日に 関心がある人向け 編集メモ: 優先的に紹介

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