よみどき棚
記憶を手渡す旅
歴史、家族、物語をたどり、次の誰かへ渡す7冊
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大きな歴史の傷、家族が抱えてきた時間、絵本や物語に残された声を、受け取り直すための本棚です。遠い出来事を知識として閉じず、一人の経験や一冊の本がどのように記憶を運ぶのかをたどります。読後には、自分が残したい言葉にも目を向けられます。
誰向けの棚か
過去の出来事を現在の暮らしと結び直したい人、家族や土地の記憶を語り継ぐ方法を探している人。
どんなときに読む棚か
旅の途中、家族の昔話を聞いたあと、戦争や災害の節目に。急がず一冊ずつ余韻を置いて読みます。
掲載本
詳しい紹介
改訂新版「ホロコーストの記憶」を歩く
歴史の証言を受け取る
「ホロコーストの記憶」を歩く
場所を歩く視点から、記憶を受け継ぐ意味を考える。
ホロコーストを過去の出来事として知るだけでなく、その記憶が場所にどう残され、伝えられているかを考えるための本です。歴史を学ぶことと現地を歩くことのつながりに関心がある時に、丁寧に向き合えます。
本は誰かを連れてくる
本の行方を考える
本は誰かを連れてくる
一冊の向こうにいる誰かと、静かに出会い直す。
本を読む行為が、人や記憶との思いがけない出会いにつながることを味わえる読書エッセイです。次に何を読むか迷う時や、読書そのものへの気持ちをゆっくり戻したい時に開けます。
おりせ人形帖
人形に宿る記憶を聴く
おりせ人形帖
人形の声を聞く少女が、江戸の町で自分の行く先を選ぶ。
江戸の人形町という舞台に、人形の声を聞く力と、家族・恋・仕事をめぐる迷いが重なります。不思議な設定を楽しみながら、自分の生き方を誰が決めるのかという成長の物語として読めます。
子どもを描く 林明子の世界
絵本に残る時間
子どもを描く 林明子の世界
ラフと試行錯誤から、子どもの心を描く仕事に近づく。
完成した絵本だけでは見えにくい、作品ごとの工夫や試行錯誤をラフ、エスキース、愛読者の言葉とともにたどれます。好きな絵本を読み直す視点と、創作を続けるための手がかりが同居する一冊です。
ヘンゼルとグレーテル
昔話を読み継ぐ
ヘンゼルとグレーテル
お菓子の家の暗がりを、キングの文とセンダックの絵で読み直す。
よく知られた昔話だからこそ、語り手と絵が変わることで恐ろしさや子どもの賢さがどう見え直すかを味わえます。子どもとの読み聞かせにも、大人が絵と言葉の組み合わせを楽しむ時間にも向きます。
旅をする木
旅で生の輪郭を見る
旅をする木
遠い北の自然で、暑くなる前の視界を広げる随筆。
アラスカの空気や動物の気配が、日常の温度を少し下げてくれます。夏の入口に、遠くを見るためのエッセイとして置きたい本です。
夏の庭 : The friends
少年の日々を見送る
夏の庭
初夏の光の中で、死を知る入口に立つ一冊。
雨の前の明るさと、子どもの時間が終わる気配が重なる季節に合います。短く読めて、読後の余韻は長く残ります。